Zoomも会議や商談での利用に限らず、学校の授業や講座、サークルのイベントなど、さまざまな場面で使われるツールとなりました。議事録代わりにZoomの録音データを残したいというだけでなく、個人のメモとしてデータを残したいという場合もあるかと思います。
ここでは、Zoomのレコーディング機能を使った収録方法や、Zoomホスト以外が録音する方法、ソフトを使ったZoomの録音方法とその注意点を詳しくまとめます。
Zoomを録音する方法
Zoomを録音するのに、一番便利なやり方は、元からZoomにあるレコーディング機能を使うことです。以下、Zoomのレコーディング機能を使い、パソコンとスマホ、それぞれでZoomを録音する方法を解説します。
PCでZoomを録音する方法
パソコンでミーティング内容を収録する場合、デバイス上にデータを保存する「ローカル レコーディング」と、Zoomのクラウド上にデータを保存する「クラウド レコーディング」という2つの方法があります。ローカル レコーディングは無料アカウントでも利用できますが、クラウドへの保存をするには、有料アカウントが必要です。有料アカウントでは、40分の時間制限を超えての収録も可能です。
Zoomミーティング開始後「レコーディング」ボタンを押すことで、収録を開始できます。停止ボタンを押して収録を停止すると、自動で保存作業が進み、パソコン内またはクラウド内でデータの確認ができます。
自動レコーディングを有効にする方法
基本の設定では、手動で「レコーディング」ボタンを押して収録を始める必要がありますが、自動レコーディングをアクティブにしておくと、ミーティングの立ち上げとともに収録が始まります。ボタンの押し忘れ防止にもなる便利な機能です。
設定はウェブポータル上で行い、「設定」画面の「レコーディング」タブで、自動レコーディングのボタンを青にスライドするだけです。
有料アカウントの場合は、保存先をコンピュータか、クラウドかで選択ができます。
スマホでZoomを録音する方法
スマホでもZoomの録音は可能ですが、PC版と違い、ローカルレコーディングのオプションがありません。クラウド レコーディングを有効にするため、スマホでの収録では、有料プランへの加入が必要です。
スマホで収録の場合は、画面下のメニューバーより「詳細」をタップし、「レコーディング」をタップするだけ。正常にレコーディングが始まると、画面上部に「録画中」の文字が表示されます。
Zoom レコーディング機能の制限
Zoomの収録機能にはいくつか気をつける点があります。
1. ホストである、またはホストから録音権限をもらう必要がある
デフォルトの設定では、録音権限があるのはホストのみです。Zoomをホスト以外が録音することもできますが、ホストから許可を出してもらう必要があります。また、ホストが無料プランユーザーの場合は、誰が録音しても保存先はデバイスのみとなります。Zoomのホスト以外が録音データをクラウドに保存したい場合は、有料アカウントのホストにお願いして、共同ホストにしてもらう必要がある点も注意しましょう。
2. 録音時に参加者全員に通知される
Zoom機能を使いレコーディングを開始すると、プライバシー侵害への配慮のためか、「Recording in progress(録画中です)」といった音声通知が入ります。途中から入った人にもポップアップで録画中であることが通知される仕様となっている点も留意しましょう。
ホスト以外で制限なくZoomを録音する方法(PC向け)
あくまで自分用としてZoomを録音したいという場合、音声通知が入ることが煩わしく感ることもあれば、ホストへの確認作業をなくして録音したいと思うこともあるでしょう。そんな時は、ソフトを使っての録音も可能です。Zoomのレコーディング機能では、音声ファイルと動画ファイルが同時に保存される仕様となりますが、うまくソフトを選べば、音声のみの収録ができ、無駄にデータ容量を圧迫するのを防ぐことも可能です。
Zoomの音声収録におすすめのソフトはiTop Screen Recorder。動画キャプチャも得意なソフトではありますが、音声のみでのデータ保存も可能です。使いやすいインタフェースが魅力で、編集機能も兼ね備えるソフトのため、収録した音声の必要な部分だけを取り出したり、前後の不要な音声を取り除いたりもスムーズに行えます。ノイズ除去機能もあり、音声ファイルの雑音を除去し、よりクリアな音質データとして残すことも可能です。
iTop Screen Recorderでの音声収録方法
1.iTop Screen Recorderをパソコンにインストール
2. iTop Screen Recorderで録音
ダウンロードが完了したら、ソフトを開き、「収録」タブから進み、「音声のみ」の画面を開きましょう。「REC」を押せば収録が始まります。
録音中は、ポップアップで波形が表示されます。
iTop Screen Recorderは無料で使うことができ、ストリーミング動画の録画や、パソコン画面の録画も4KやHD画質で残せる高機能ソフトです。音声だけでなく、動画としてZoomの記録を残したいときにも役立ちます。
zoom録音に関するFAQ
ホスト以外のスマホでZoomの音声のみ録音できますか
音声のみの収録とはなりませんが、スマホの画面録画機能を使って、動画データとして残すことは可能です。
iPhoneなら画面右上から斜め下に向かってスワイプすると、コントロールセンターが開き、丸い録画開始ボタンを押せば録画を開始できます。録画が開始できたら、録画したい画面をスクリーン上に表示すればそのまま画面キャプチャで録画が可能です。
Zoom会議をこっそり録画するには他のソフトはありますか
先に紹介したiTop Screen Recorder以外にも、OBS Studio、VideoProc Converter、Bandicamといったソフトがあります。OBS Studioはオープンソースのソフトで、Windows、macOS、Linuxに対応しています。VideoProc Converter AIは、画面録画のほかにファイル変換機能も持つ便利なソフトです。Bandicamも画面キャプチャで人気なソフトの一つです。
Zoom会議を録音する際の注意点
Zoomの録音機能を使う場合は、収録中であることが出席者に通知されますが、他のソフトを使って個人的に収録する場合は、相手に通知が出ないため、無断で収録データを共有したり、公開したりすると、あとでプライバシー侵害として問題になることもあります。個人での利用に限定するか、きちんと参加者からの同意を得て公開するなど、必要なステップを飛ばさないよう気をつけましょう。
また、デバイスへデータを保存する場合は、データの保存場所の指定や、必要なデータ容量の確保なども合わせて準備するようにしましょう。収録中は、パソコンやスマホのバッテリーが十分あるように見ておくのも大切です。
まとめ
以上、Zoomのホスト以外の人が録音する場合も含め、Zoomを録音する方法についてまとめました。Zoomのレコーディング機能を使う録音方法以外にもソフトを使う方法を紹介しましたが、データの扱いについては、利用を自分のみに制限したり、必要に応じて参加者の許可を得たりするなど、他の参加者への配慮が必要です。
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